最新号
『セレンディピティ』ふらっと入った図書館で、偶然にであう本、偶然にであう言葉など。
ふと手に取った本の中にみなさんの夢を実現する言葉が書いてあるかもしれません。実は図書館や書店でこんな体験をしたことがあります。何気なく本の並んでいる棚をみながらあるいていると、理由もなく手にとっている本があったりします。またその本を何気なく開いたページや、パラパラとめくったページにある言葉が、妙に記憶にのこり、後になってからも気になり続けたことが、これまで生きてきた中で何度かあります。
こんなことを書くと変な世界に入り込みはしないかと警戒する気持ちにもなってしまいますが、そうした偶然にしては不思議な「本」との出会いや、その「言葉」との出会いがごくごくたまにあったりします。山中湖情報創造館の本棚に並んでいる一冊一冊の本が、もしかしたらみなさんの夢を実現するきっかけになることがあるかもしれません。
特別な用事がなくてもいいんです。ふらっと来て本棚の間を歩き回って、大して気になる本がなかったらそのままおかえりいただいても大丈夫です。ぜひ、ふらっと山中湖情報創造館にお立ち寄りください。
新規事業や起業のためのアイデアの宝庫
山中湖情報創造館には現在七万点ほどの本をはじめ、雑誌や新聞、CD、DVDなどがあります。図書館職員と選書ツアーに参加された村民の皆さんと共に、開館依頼収集してきた資料たちです。実にさまざまな資料があり、その中には哲学や心理学、歴史や人物、政治や経済、産業や芸術、そして文学など実に豊富にそろっています。実はそんな本の中に、次の時代のための新しいビジネスを起こすヒントが隠れていたりするかもしれません。どんな人たちが何に困っているのか、どんな人たちが何を必要としているのか。そんなヒントと出会うことができるのも図書館のひとつの役割だと思っています。加えて、起業のための手順や経営のためのノウハウなど実務的な本もあります。新事業や起業そして副業/複業をはじめるならまずは図書館へ行ってみませんか?
キーワード【アバター】
アバター AVATER は「分身」という意味があります。もう一人の自分という意味で使ってもよいかもしれません。最近新作が公開された映画『アバター』では、リモートコントロールする生体ロボットとしての意味で使われました。また昨今のメタバースやゲームの世界の中で、自分の代わりに動き回るキャラクターを「アバター」と呼んでいます。仮想空間やゲームの中のアバターは、人の形をしているものだけでなく、動物やロボット、あるいはまったく生き物らしくない(スライムのような)ものまで様々です。昨年本村で講演をされた作家の平野啓一郎氏は似たような言葉として「分人」という言葉をいいました。分人においては一人の人間の中に存在する複数のキャラクタとしての意味で使っていましたが、分身であるアバターは一人の人間の外側にキャラクタを持つところが違っています。メタバース上のアバターは「なりたい自分になる」ことができ、なりたい自分としてメタバースの中で生きるもうひとりの私が生まれてくるかもしれません。